青に染まる夏の日、君の大切なひとになれたなら。


「あ…っ、ありがとう!」


なんか色々言いたいことがあったけど、あたしの口からまず出てきたのはそれだった。

睨むくらいにじっと見つめるあたしを見て、トモは楽しそうにヘラっと笑う。


「いーえ。どういたしまして」


…なんか、調子狂う。

トモは確かにいい奴だと思うし、こういう何気ない優しさは、あたしだって嬉しい。

……でも。


やっぱりあたしの脳裏には、どうしようもなく『彼』の存在がちらついていた。



「……トモは、なんであたしのこと、好きなの?」

ふたりでゴミ捨て場に向かいながら、並んで歩く。

トモはあたしの言葉に、少し驚いているみたいだった。

「…えー、なんでっていうか…『麗奈ちゃん』が好き」

「…な、なにそれ」

「麗奈ちゃん全部が好き」

…全部!?

思わず、ゴミ袋を落としそうになった。


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