神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
「さあ、皆の者
我に続け
あの燃え上がる紅蓮の炎の向こうに
見えるであろう
デウスのおわす、至上の楽園が
何も恐れることはないのだ
共に、行こう
いざ、天国(パライゾ)へ」
それだけ言うと、微笑んだ女たちの顔を見て、自分もゆっくりと目を閉じる。
息苦しくなっていくなか、彼女たちの歌がいつまでも、耳に残っていた。
我は神の御使いとして、そしてこの一揆の総大将として、お前たちを最後まで導こう。
お前たちが楽になるのならば、どんな嘘でもつこう。
ほら、もう少しだ。
つらく、苦しい時間も、もうすぐ終わる。
この人生はひどく、つらいものだったけれど、きっと次は……もう少し良い時代に、産まれられるはずだから。
ありがとう。
我を、支えてくれて。
必要としてくれて。
信じてくれて。
ありがとう。