イジワルなキミの隣で


「萌絵、大丈夫?」


頭上から玲奈の声がして、顔だけを横に向けて玲奈を見た。



「んー、何とか」



「本当に?」



「んー」



それでも心配そうな顔をする玲奈にニコッと笑って見せる。



「ムリしないでね?」



玲奈は眉を下げたままの顔でそう言った。



昼休みに屋上へ行かなくなってから、玲奈にこんな顔ばかりさせてしまっている。



わかってる。


悪いのは

私。


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