イジワルなキミの隣で


特別何かがあったとか


そういうわけじゃないのに


なんだか心が軽くなった気がする。



「ごめんね、玲奈、央太。今まで黙ってて」



私は玲奈と央太に全部話した。



学校帰りのファーストフード店。



周りが賑やかなのにも関わらず、私達のテーブルだけはシーンとしていた。



こんなに心配させてしまった。


本当にごめん。



「うーっ……やっと言ってくれた」



目を潤ませながら、玲奈は私の目を見て言った。



玲奈……。


ごめんね。



「萌絵が言ってくれるまで待とうって……っ央太と言ってて……っずっと待ってたけど中々言ってくれないから心配で、心配で」



大きな玲奈の瞳から涙がポロポロ零れ落ちる。



そんな玲奈を見て、私までブワッと涙が浮かんだ。


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