イジワルなキミの隣で


瀬名君は見ててかわいそうになるくらい先輩に対して挙動不審。



「ほら怖がってるじゃないですか。仕事して下さいよ、仕事」



目を泳がせてしどろもどろだし。



「はぁ?怖がってる?なにがだよ?そんなんじゃねえだろ。瀬名はただ……」



ただ……なに?


そこまで言って急に黙り込んだ先輩の顔をじっと見つめる。



「やっぱなんでもねえ。で、ハチミツティーとブラックの他はなに注文すんだ?」



ちょっと。


言いかけたことを取り消すのはやめようよ。


気になるじゃん。


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