イジワルなキミの隣で


そっと顔を上げると、先輩は真剣な顔で私を見ていた。



その視線にドキッとする。



「7時、ですけど……」



なんで、そんなことを?



「前会ったコンビニの前で待ってるから、バイト終わったら来いよ」



いつもならムシされてもおかしくない。



適当にあしらわれて、ムリだって言われて冷たくされて。



まさか


待ってるだなんて。



いつもと違う光流先輩に戸惑う。



だからこそ何を言われるんだろうと、不安と緊張でいっぱいになった。



それはでも多分、私が期待してるようなことなんかじゃないのは確かで。



バイトが終わるまで落ち着かなかった。


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