イジワルなキミの隣で


わかってたことだけど、実際言われるとかなりキツい。



ズキズキして


胸が苦しかった。



「だからさ……」



言いにくそうに一瞬言葉をためた後



「これ以上俺に気持ちぶつけるのはやめて欲しいんだ」



先輩は私にそう言い放った。



やっぱりそこにいつもの冷たさはなくて。



真剣な声。



だからこそ余計に胸が痛い。



「迷惑なんだよ、マジで」



「…………」



何も言えなかった。


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