イジワルなキミの隣で
玲奈は優しい。
落ち込んでる私を見て、元気付けようと誘ってくれてるのがわかる。
おまけに可愛いし、女らしさのカケラもない私とは正反対でおっとりしてる。
こんな風になれたらなぁって思うけど、私には到底ムリな気がする。
「ごめーん、今日バイトなの。明日なら大丈夫だよ」
玲奈の顔を見て私もにっこり微笑んだ。
「お、俺は今日空いてるけど?」
隣にいた央太が頬を赤らめているのを見て、思わず笑ってしまいそうになった。
「あたしは萌絵と出かけたいし、央太と2人っていうのはちょっと」
玲奈の言葉にショボンと肩を落とす央太。
ドンマイ。
頑張れ、央太。
玲奈はかなり手強いと思うよ?