イジワルなキミの隣で


優しいのか優しくないのか……。


ううん。


優しいんだと思う。


ちょっとぶっきらぼうなところがあるだけで。



「なんだよ?」



横顔をちらちら見ていた私。


バレてたみたいでちょっとドキッとした。



「いえ。先輩の優しさってわかりにくいなって思って」



「別に優しくしてるつもりはねえよ」



「でも、ラーメンに付き合ってくれるんですよね?」



「ちょうど腹減ってたしな」



「隣に来いとか言ったり。バカは余計だけど」



「それは優しさとは言わねえだろ。一緒にいる責任っつうか、一応女なんだし守ってやらねえとな」


< 217 / 420 >

この作品をシェア

pagetop