イジワルなキミの隣で


アレンジされた明るい色の髪。


だらしなく制服を着崩す後ろ姿。


背が高いからその姿がサマになってる。



「なんで後ろにいんだよ?」



先輩は突然足を止めたかと思うと、くるっと私の方を振り返った。



そしてなぜか拗ねたような声を出す。



「隣に来いよ、バカ」



「な、バカって」



「何かあっても助けらんねえだろ?」



「…………」



そう言われて隣に並ぶと、先輩は満足そうな顔をして再び歩き出した。


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