イジワルなキミの隣で


「悪かったな、あん時は」



ア然とする私の顔を、ちらちら申し訳なさそうな顔で覗き込む。



「い、いえ」



ビックリして言葉が出ないって、まさにこのこと。



その後ラーメンを食べて帰ったけど、今日の先輩はなんだかいつもと違っていた。



驚きなことにラーメンをおごってくれたし、なぜか頭を触られる回数も極端に多かった。



何よりも



私の顔を見ながら優しく笑っていたことにビックリだった。


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