イジワルなキミの隣で


「航希の幼なじみだから教えといてあげるけど。姑息なマネして人を傷付けるような子、航希の一番嫌いなタイプだよ?」



「…………っ」



ナホは悔しそうに唇を噛み締め顔を歪ませる。



「特に女子の集団は航希が一番嫌いなものだからね」



「なっ……なんであんたにそんなこと」



「本当のこと教えてあげただけじゃん。そんなことしたら、航希に嫌われるよ、ってね」



「…………」



「智沙……言い過ぎ」



光流に腕を引っ張られてハッとする。



「あ、ご、ごめんっ。つい」


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