イジワルなキミの隣で


「佐伯先輩の教室」



玲奈はニコッとイタズラッ子のように微笑んだ。



そしてまだ食べている途中なのにも関わらず、席を立って私の腕を掴んだ。



「えっ?れ、玲奈?」



「気になるんでしょ?先輩のこと」



「それは、そうだけどっ……でも」



「いいから行くよ、ほら。立って」



えー?


玲奈……?



見たことのない玲奈の強引な一面に呆然としている間に、腕を引かれて教室から出ていた。



「心配だから俺も行くよ」



そしてなぜか央太までもが付いて来た。


< 305 / 420 >

この作品をシェア

pagetop