イジワルなキミの隣で


「ちょっと、本当に行くの?」



だって


あの玲奈がだよ?


あれだけ先輩のこと怖いとか言っといて。


そんな度胸あったっけ?



「当たり前でしょ。萌絵の為なら私は何だって出来るもん」



「あ、ありがと」



急に照れ臭くなって俯く。



玲奈の言葉が素直に嬉しい。



初めて玲奈が頼もしく見えた。



いつもは頼りなくてのほほんとしてるのに。



いざという時、こんなに頼もしいなんて。


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