イジワルなキミの隣で
「佐伯先輩って何組だっけ?」
「えーっと5組……のはず」
確か光流先輩と同じだったような気が。
「あ、でもちょっと待って。もしかしたら屋上にいるかも」
購買でパンを買ってから、屋上に行く佐伯先輩。
もしかしたら
今日もそうなのかも。
「ま、行ってみなきゃわかんないからね。いなかったら屋上行ってみようよ」
「あ、だ、だね」
あれだけ屋上に行くのを嫌がってた玲奈から出た言葉とは思えない。
それだけ
私のことを考えてくれてるってこと?
……玲奈。
ありがとう。