イジワルなキミの隣で
「2年の教室でなにしてんだよ?」
背後から聞こえる佐伯先輩の声は、機嫌が悪いのか震え上がりそうなほど怖い。
恐る恐る後ろを振り返ると、鋭い瞳が容赦なく私を捉えた。
なにも悪いことなんてしてないはずなのに、ギクリとして悪いことでもしてる気分。
「べ、別になにも……」
先輩のことが気になって、とは言えなかった。
言うと
もっと睨まれそうだったから。
「渚に会いに来たのか?それとも光流かよ?」