イジワルなキミの隣で
あのバカ、だからあんなところに。
こいつらの後ろ姿を見て、下りるに下りれなくなったんだな。
「おい、お前ら。邪魔」
んなとこでイチャつくなよ。
見てるこっちの気にもなりやがれ。
「あ、航希。なんか久しぶりだね」
くるっと振り返った智沙。
声だけで俺だとわかったようだ。
「そうか?俺はそんな気しねえけど」
なんせ毎日何かしらでお前らの話を聞くからな。
「えー、そう?だって全然喋ってないじゃん。ねえ、今度また3人で遊ぼうよ」
智沙が光流と俺の顔を交互に見て言う。