【完】お嬢様と執事
「沙羅様、そろそろお食事の方を...」



悩んでいる沙羅様には周りは見えていない。



「あ、今日はいらないわ」



サラリとそんな事を言ってのける沙羅様



「ですが...」



「執事のあんたに、指図される筋合いはないと、思うけど?」



「...申し訳ありません」



そう、執事はお嬢様の言うことが全て



それに従わなければならない。



「理解できればいいのよ」



カツッとロファーの音を鳴らして、扉の前に立つ沙羅様



「はい...」



俺は小さい声で返事をして大きな扉を開けた。



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