【完】お嬢様と執事
でも、不思議だ。



どうして、沙羅様が嬉しくて泣くのか。



俺は期待してもいいのだろうか。



やっと、想いが通じたと思ってもいいのだろうか。



「沙羅様、泣かないでください…沙羅様が泣いていると苦しいんです。」



どうか、泣かないでください…その涙が俺に対する涙でもそれは沙羅様が悲しんだ証なのだから…。



「真田のばか…」



「え?」



いや、いきなり『ばか』はないと思うし、いつも丁寧な口調を心がけている沙羅様が『ばか』ってないと思う。



聞き間違い?ではないようだが、どうしたんだろうか。



そんな、沙羅様の口調を崩させるようなこと言ったのだろうか。


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