【完】お嬢様と執事
でも、親父は俺にこう言った。



『それは、マコトにはいる俺たちみたいな存在がいないからだ。』



俺たちって?親父と『たち』って誰?



俺の疑問はもう、頭の中がパンクしそうで『わかったよ』と素直に頷いた。



そして、その1週間後あの言葉の意味を理解していなかったせいで俺は後悔することとなる。



冬のクリスマス前、街中はクリスマスな感じで溢れかえっていた。



デパートに行けば、大きなツリーなんて当たり前のようにある。



でも、そんなの無意味だ。



この大きな屋敷にすれば、沙羅様の部屋にあったその変のデパートよりも大きいツリー



そんな、贅沢ものの沙羅様



小さい頃なら小さいツリーに飾り付けして、ワチャワチャするのが、幼い一般の子供だろう。



なのに、沙羅様はこの大きなツリーでは満足いかず、こんなことを言い出した。



『街にある時計広場の大きなツリーが見たい!!マコト行こーよ!!!』



でも、俺は贅沢すぎるが、仕方ない…環境が環境だからな。と、言い聞かせていた。


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