【完】お嬢様と執事
でも、この写真を見せて沙羅様は何を言いたい?



「マコトは本当に覚えてないの?」



「何をですか?」



「約束だよ…幼い時にしたでしょ?お父様に会った後」



俺は驚きを隠せなかった。



どうして、今その話をするのか。



「その事なら…」



忘れるわけないです。



そう、言いかけた。



でも、昔と今じゃ違う。



全てが違うんだ。



「俺は沙羅様と結婚できずとも、沙羅様の執事として傍に居られさえすれば幸せです。それ以上は何も望みません。」



本当は何度も願った。



執事なんかじゃなくて、もっと特別な存在になりたいと…


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