シェアハウスのミュージシャン
「うわぁー。大きー。」
ひろ「おい!また迷子になるぞ!」
「もうならないよ。」
ひろ「方向音痴が言うな、」
私は超がつくほどの方向音痴…
だけどそんなに強く言わなくていいじゃん…
さっきも地下鉄で皆とはぐれてしまった…
だから、予定よりだいぶ遅くなったけど…
賢介「おい!行くぞ!」
「うん。今いくー!」
哲「あ…音楽聞こえてきたぜ。」
「しー。静かに。」
賢介「俺らは77だ。」
「お!いい数字!!」
賢介「だな。」
ひろ「なぁ、俺らグループ名あったっけ?」
「ない!」
ひろ「だよな!」
「だって、いいグループ名ある?」
哲「適当にシェアでよくね?」
「何で、シェア?」
哲「だって俺らシェアハウスしてんだぜ?」
「なるほどね」
賢介「まぁ、いいんじゃね?」
「うん。わたしららしいね!」
ひろ「じゃ、シェアで決定で!!」
「77番。77番。入ってくださーい」
賢介「うし!行くぞ!」
審査員「では、グループ名を教えてください。」
賢介「はい!77番。シェアです!」
審査員「どうして、シェアになったのですか?」
賢介「俺たちこの4人は、シェアハウスをして、一緒に住みながら、バンドの練習をしてるので、シェアにしました!」
審査員「では、早速、歌を聞かせてください。歌詞などはありますか?」
「はい!これが、歌詞です。」
私は審査員の4人に歌詞を書いた紙を渡し、紙と引き換えにマイクをもらった。
カンカンカン。
哲のドラムのバチを叩く音から始まる