GIRL Story
夜行の終わり
このままキャバ嬢としてやっていて何が残るんだろう。

逃げ道になってしまっている恋愛。

つかむモノがない夜の世界。

優奈は考えていた。

そろそろこの生活に区切りをつける時期じゃないかと。


地に足つけて何かをやるには今が一番いい時なんじゃないかと優奈は思った。



仕事では辞めろと言わんばかりに優奈の人気はあっという間に落ちていった。

悪い結果はすぐに出るシビアな世界。

人気があると言っても元々薫の力が大きくて優奈の実力ではなかった。

後押ししてくれていた薫は最近では他の子もヘルプにつける事が多くなっていた。

店長達も優奈に期待をかける事はなくなった。

(これでいいんだ。)

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