腕枕で朝寝坊
25歳なのに。大人なのに。処女ってワケでもないのに。私、すっごいすっごい緊張してる。
どうしよう、このままそうなっちゃったら。だって私たち、まだキスもしてない。ああでも一気に進んでもおかしくないのが大人だし。けどでも紗和己さんはゆっくり行こうって。でも彼だって男だし。自称肉食系だし。えっとえっと、今日、私、パンツとブラジャーどんなの着けてたっけ。
108回の鐘じゃ消えないんじゃないかしら、私の煩悩。
緊張と躊躇と期待とトキメキと。あれこれミックスしたドキドキに沸騰しそうになっていると。
「!!!」
突然、紗和己さんの顔が首すじにもたれ掛かって来た。
あわわわわ。心臓、飛び出すかと思った。
紗和己さんのサラサラの髪、私の顔に触れてる。
紗和己さんの頬、私の首筋に触れてあったかい。このままちょっとでも動いたら…唇、首すじにキス出来ちゃうよ。
どうしよう。髪も熱も息もくすぐったい。ゾクゾクする。変な気分になっちゃう。
「…さ、紗和己…さん……」
思いきって呼び掛けた震える声に
「……………………」
「……あれ?」
返事は無かった。