腕枕で朝寝坊



こんなにポカポカな状態で年を越せるってスゴい幸せだなあ。


来年もずーっとこのまま、紗和己さんとの幸せが続くといいなあ。


来年も、再来年も、もっと先も、ずっとずっと続けばいいのになあ。


ささやかな願いを思いながら、お腹にまわされていた紗和己さんの大きな手に自分の手を重ねた。



来年はきっともっと距離が縮まるかな。もっと信じあえて、心が重なって。それで。


今年最後の煩悩は、私の中に納まりきらなくて

「……えいっ」

スヤスヤと眠る紗和己さんのおでこに、窮屈な体勢から無理矢理キスをした。



やった。えへへ。私からチュってしちゃったもんね。


クスクスと猛獣な笑いを浮かべる私の耳に、一際大きく除夜の鐘が響いた気がした。






*おわり*


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