LOVE LOVE KISS♡
そう言って顔を伏せる樹。


私嬉しすぎて泣きそう。


だってこれって世間で言う……両思いだ


よね?どうしよう!私まで恥ずかしくな


ってきちゃったじゃん!


「琴音……顔あげろ。」


樹がいきなり私のあごを、くいっ!と上


にあげてきた。そしていきなり……。


ーチュ……ー


え?……。今のって……。き、キスだよ


ね??!!


ゆっくり目をあけると、もちろん、目の


前にいる樹と目があうわけで……。


ど、どうしよう!き、キスしちゃったよ


ーーー!


「琴音…。俺のものになれ。」


も、ものって!なによ!その俺様告白!


でも、そんなかっこいい眼差しでみられ


たら……。こういうしかないじゃない。


「……しょうがないなぁ。」


と強がって言ってみたものの……。


「あ"?」


私の勝ち目はないわけなので……。


「は、はい!喜んで樹様のものになりま


す!」


はい。負けました。簡単に。


ま、当たり前か。


「それでよし!」


ぅぅッ…!その笑顔反則だよ。
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