璃琥―riko―
出張に行くとき、いつもは心配そうに聞く。愛はそれに対して毎回大丈夫だよって答える。
もう高校生だから大丈夫と思うと同時に、やっぱり寂しく感じるのだが。

おかあさん…美崎 恋崋〈ミザキ レンカ〉は美崎財閥の社長だ。美崎財閥とは、芸能界、政治、社会において、かなりの影響をおこすほど大きく世界十本の指に入る、かなりすごい会社なのだ。そのことについて知ったのは、小学校前半だった気がする。
気がついたというより、周りの人が噂をしているのに気付いて聞いたんだ。
その時のおかあさんは、今まで、多分これからも見ないだろう悲しい顔をしていた。その理由は詳しくは知らないけど、おかあさんの友達たちに聞いたら、それで二人に離れていってほしくないんだよってきいた気がする。
今でも、理由は知らない。
でも、別にいい。おかあさんがいつか話してくれる気がするから……
そして、私達はその時にこころに決めたんだ。
おかあさんを絶対に守るって……
後からまた出てくるけど、おかあさんの友達たちに言ったら、哀しそうに笑った。
なんでかは、分からない。
けど、決めたから…絶対守ってみせるって………。
守るって、縛られてるわけじゃない。
ただ、おかあさんは私にとって一番大切な人だから、おかあさんのためにならいくらでも頑張れるから。



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