ラストバージン
「主任は、どうして私を指導看護師に選んだんですか?」
「一番の理由は、あなたなら出来ると思ったからだよ」
すかさずきっぱりと答えれば、不安げだった表情が小さな光が射したように和らいだ。
「酒井さんは努力家だし、患者さんに親身な看護が出来る人だから。酒井さんに指導された人はその傍であなたの背中を見て、あなたのような看護が出来るようになるんじゃないかと思ったの」
理由は色々あるけれど、こう思っていたのも事実。
酒井さんは看護師に向いていると思うし、彼女が積んで来た努力は後輩の成長に繋がるんじゃないかと思っていた。
続けてその事も口にすると、酒井さんはようやく微笑みを浮かべた。
「わかりました……。主任がそこまで言って下さるなら、自信はないけどもう少しだけ頑張ってみます……」
「ありがとう。私も出来る限りフォローするし、みんなにも頼んでおくから」
「お願いします」
「それから、矢田さんの看護記録は私がチェックするね」
「え?」
「そうすれば、酒井さんも少しは自分の仕事が出来るんじゃないかな?」
酒井さんは目を小さく見開いた後、「ありがとうございます」と安堵の笑みを零した。
「一番の理由は、あなたなら出来ると思ったからだよ」
すかさずきっぱりと答えれば、不安げだった表情が小さな光が射したように和らいだ。
「酒井さんは努力家だし、患者さんに親身な看護が出来る人だから。酒井さんに指導された人はその傍であなたの背中を見て、あなたのような看護が出来るようになるんじゃないかと思ったの」
理由は色々あるけれど、こう思っていたのも事実。
酒井さんは看護師に向いていると思うし、彼女が積んで来た努力は後輩の成長に繋がるんじゃないかと思っていた。
続けてその事も口にすると、酒井さんはようやく微笑みを浮かべた。
「わかりました……。主任がそこまで言って下さるなら、自信はないけどもう少しだけ頑張ってみます……」
「ありがとう。私も出来る限りフォローするし、みんなにも頼んでおくから」
「お願いします」
「それから、矢田さんの看護記録は私がチェックするね」
「え?」
「そうすれば、酒井さんも少しは自分の仕事が出来るんじゃないかな?」
酒井さんは目を小さく見開いた後、「ありがとうございます」と安堵の笑みを零した。