ラストバージン
出遅れたのは、私一人。
目当ての異性の元に集まる参加者を見つめながら、私はこの場から動く事が出来なかった。
ポツリと立っているのはとてつもなく居た堪れないけど、だからと言って誰かの元へ行こうとは思えない。
とりあえずスタッフからドリンクを受け取って、ソファーが並べられている壁際とは反対側の壁に背中を預けた。
友達同士で参加しているのか男女二人ずつで会話をしている人達や、菜摘のようにマンツーマンで楽しんでいる人。
一人の男性や女性に対して、二人以上が群がっているグループ。
そんな人達をぼんやりと観察しながら、オレンジジュースの入ったワイングラスに口を付けた。
チラチラと送られて来る菜摘からの視線には、気付かない振りをする。
だって、名前も年齢も覚えていない男性に声を掛けられるような勇気や冒険心は、私にはないから……。
(早く終わらないかな……)
帰りにレンタルショップに寄って、お気に入りの入浴剤を入れたお風呂を満喫してから、ずっと観たかった映画でも観よう。
この後の事で頭の中がいっぱいになって、すっかり〝心ここに在らず〟状態。
「あの……」
そんな私に、柔らかい声音が降って来た。
目当ての異性の元に集まる参加者を見つめながら、私はこの場から動く事が出来なかった。
ポツリと立っているのはとてつもなく居た堪れないけど、だからと言って誰かの元へ行こうとは思えない。
とりあえずスタッフからドリンクを受け取って、ソファーが並べられている壁際とは反対側の壁に背中を預けた。
友達同士で参加しているのか男女二人ずつで会話をしている人達や、菜摘のようにマンツーマンで楽しんでいる人。
一人の男性や女性に対して、二人以上が群がっているグループ。
そんな人達をぼんやりと観察しながら、オレンジジュースの入ったワイングラスに口を付けた。
チラチラと送られて来る菜摘からの視線には、気付かない振りをする。
だって、名前も年齢も覚えていない男性に声を掛けられるような勇気や冒険心は、私にはないから……。
(早く終わらないかな……)
帰りにレンタルショップに寄って、お気に入りの入浴剤を入れたお風呂を満喫してから、ずっと観たかった映画でも観よう。
この後の事で頭の中がいっぱいになって、すっかり〝心ここに在らず〟状態。
「あの……」
そんな私に、柔らかい声音が降って来た。