チャラ男とちょうちょ
なぜか今日は涙香さんのお客様にあたしが来ているのがバレていて、涙香さんは席を外す時間のほうが多かった。
お客様とカラオケをしたり、いろいろ忙しそうだ。
あたしは、この間残ってキープしたボトルをヘルプについてくれた2人に開けてもらって、同じものを一本下ろしてから帰ることにした。

あたしが1Caratに来ていたのがあっという間に噂になった。

正直、仕事ではなくお酒を飲むのは気が紛れるし相手はホストで立場は似たようなもの。
裕貴のことはたまに思い出すと、胸が痛かったけどもう面倒なのはごめんだし、勝手に噂になっとくほうが気楽にいられるのかな、なんてセコイことを考えるようになった。
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