黒愛−kuroai−
チャペルと神前式、どっちがいいかな?
ウェディングドレスも着たいけど、この綺麗な黒髪には、和装の方が似合うかも。
披露宴に呼びたい人は沢山いる。
元カノ、清宮鈴奈。
ブタ子と、桃ラビの仲間達。
元テニス部マネージャーでカラーピン女子の、中沢亜子。
元友達、使用済の由梨も呼んであげようかな。
バス停に着いた。
赤ちゃんを抱っこした女性が、
バス待ちをしていた。
母親に抱かれ、スヤスヤ眠る乳飲み子の顔は…
ブサイク。
声を上げ笑ってしまうと、母親が振り返り、眉を寄せる。
「とってもカワイイですね」
無害さを装い、ニコリ微笑む。
警戒を解き、彼女も釣られて微笑んだ。
「ありがとう。
赤ちゃんの時って、どの子もみんな可愛いのよ。
女子高生さんも、いつかきっと、可愛い赤ちゃんを産めるはずよ?」
バスの待ち時間、
初対面の母親とにこやかに会話しながら、思っていた。
あんたのブサイクな子供と、私の未来の子供を一緒にするな…
私と柊也先輩の子供なら、世界で1番可愛い顔をしているはず。
結婚は決まったも同然だけど、
赤ちゃんも欲しくなって来た。
理想に向け、どんどん進む私。
私の愛は、止まらナイ…