黒愛−kuroai−
 


済まなそうな表情の彼。

体を起こして座り、そんな彼に明るく笑いかけた。



「やだなー、謝らないで下さいよ!

私は柊也先輩の1番のファンでいたいんです。

これからも全力で応援しますから、笑って下さい。

恋の邪魔もしません。だって柊也先輩が大好きだから!」




そう…ジャマはしない…

ジャマなんて、ヌルイことはしない…

するのは…ハイジョ…




満面の笑みを見せると、
柊也先輩も笑ってくれた。


私の頭を優しくポンポン叩き、こんな嬉しい事を言ってくれた。




「愛美ちゃんは…可愛いね…
明るくて、いつも一生懸命で…本当可愛い。

彼女がいなかったら、多分君に惚れてた……あ、悪い。また思わせ振りな事言った。

俺って悪い奴…」




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