逢いたい~桜に還る想い~

「てか、イトコじゃないって、“叔母”って、どういうこと!? ……ですか」


「───いいよ、敬語。めんどくせー。ぶれいこーだ」


“無礼講”なんて言葉、自由人な雄仁の辞書にあったんだ……そっか、人生そのものが無礼講……


そんなことが頭をかすめつつ、


「……あの…年が近いし、……ちょっと事情があって……いちいち説明がややこしいから……ごめんなさい……」


取り調べでも受けているかのように、肩をすくめるあたし。


───『つい、出来心で』みたいな……


「事実と違うこと言ったら、余計にややこしーじゃない」


ごもっともです……。


「事実と違うと言えば……あのさぁ、ちなみに───あたし、安西と付き合ってなんかないからね」


「……は……」


唐突な切り返しに、今度は目が点。



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