逢いたい~桜に還る想い~
きっかけは、ココねーちゃんの死。
でも、もっと根本的な原因は────
そう、解っている。
ココねーちゃんの死をきっかけに、新たに思い出した……前世(カコ)の残骸。
頑なに封印していた、罪の記憶。
思い出したくなかった、己れの穢れと醜さ。
父に脅され……“真”の為に、大好きだったお豊達二人の命を奪った時とは違い、
負の感情にまみれた、自らの狂気で────無垢な赤ん坊を殺めた記憶。
───“真”の……郁生くんの知らない、恐ろしくも愚かな私……
そして───その記憶が招いたものが、もう一つ。
それは…………
「あ……郁!」
通路を出たところで待っていた郁生くんを見つけて、瑤子ちゃんが手を振った。
「瑤子さん」
「お待たせ。───荷物受け取ったら、一度お義兄さんに電話しようか」
「うん。………トーコさん、大丈夫…?」
「………え?」
「顔色悪い。荷物………」
「………っ……!」
