逢いたい~桜に還る想い~
そこまで話した瞬間────
ズキンッ!
頭に強い痛みを感じて、あたしは頭を抱え込んだ。
なに、コレ……痛………
「大丈夫!?」
突然のことにびっくりした郁生くんが、慌てて体を支えてくれる。
「ごめん、トーコさん。もーいい……」
「ううん! ──その手はね、……小刀を握りしめていて……」
あたしは、夢のシーンを頭に描いて、思わず自分の手を見た。
「その手が……血に、染まっているの………」
そしたら───不安に思っていたことが、堰を切ったように溢れ出した。