離失恋
ドキドキ入学式☆
桜がヒラヒラ舞落ちる季節。今二十三センチという他の人よりは少し小さい足で自分の何倍も大きな正門を潜ろうとしているスポーツ大好き少女。
私はH小学校からT中学校へと進学する佐藤綾。
私には小学校から好きで好きでたまらない男の子が居ます。
それは、工藤龍君。背が高くて格好良くて面白くて一緒にいてとても楽しい気分になれる男の子。
私が好きになったのはその理由のほかに、スポーツ万能で誰にでも優しく明るく接してくれる切実なところ……。
龍君とは小学校の時から一緒で、俗に言う幼なじみかな?


私は大好きだけど、龍君はどうせ“幼なじみ”としか私のこと見てないよね…。
私の恋……これで諦めた方が良いの…?
でも、龍君のこと私は大好きなのに本当に諦めた方が良いの?
お母さんは、本気で好きになったら最後まで自分に自信を持ちなさい!と言うけれど…。


私のクラスは一年四組だ…あっ!真琴が居る!
真琴…桐嶋真琴は、私と一緒の小学校出身の大親友☆男勝りで、男女問わず物凄くモテる。
付き合ってる人もいるからな~…。真琴は私のこと可愛くて美人だからあんたモテるんだよ!?って言うけど、私は全然思ってないけどな…。真琴に言ったら、……お前鈍感だな……って言われた!!……はぁ……。
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