みあげればソラ


「由貴、お前は今のまんまじゃ、道端の石ころだ。

でも、俺の見立てじゃ、お前はダイヤモンドの原石だ。

磨けば光る。

俺の投資欲を無駄にすんな」


弘幸の言葉は、美亜の瞳を代弁していたに過ぎなかった。



< 67 / 207 >

この作品をシェア

pagetop