彼女の恋~小指の赤い糸~
「それで課長とは別れられるの?」
「……課長には別れてって話したけど駄目でした」
そうだろうな。
俺が課長の立場ならやっぱり別れるなんて認めないし逃げないようにずっと束縛し続ける。
だけど俺は課長とは違う立ち位置にいて
彼女の気持ちも知った。
当然このままにしておくつもりもない。
「主任、巻き込んでしまってごめんなさい。
やっぱり私アパートに帰ります。
課長と別れてないのに好きだなんて言う資格ないのに。
迷惑でしたよね
すみませんでした」
たった今好きだと言ってくれた彼女はここから去ろうとしている。
慌てて追いかけて腕を掴んで止めた。