彼女の恋~小指の赤い糸~
「分かりました。
もう、いいです」
主任の腕が緩んだのをいい事に直ぐにベッドから出て服を着た。
そして部屋のドアから出ようとしたところで、また捕まってしまった。
「分かったって言わなかったか?」
「言いましたよ。
主任と一晩過ごしたのは間違いだって事が分かったって意味です」
「な…っ…」
主任の顔は、段々に強ばって辛そうな表情をした。
「何だよ、それっ。
また俺の事を拒否して遠ざけるつもり?」
「主任が悪いんです。
主任が……主任が信用して……くれないから……」
「ちょっ……中島さん?
泣かないで……。
とりあえず話そう」
信用されてない事が情けなくて涙が出てきてしまった。