彼女の恋~小指の赤い糸~
中島さんの思いがけない一言で、ずっと押さえ込んでいたものが爆発してしまった。
逃げようとした彼女を捕まえて唇を塞いでヘタリこんだところを抱き上げてベッドに運んだ。
ベッドの上に下ろした途端降りようとするから上から押さえつけて。
ジタバタしながら暴れている中島さんの両手首を掴んで動けなくした。
「ふっ……暴れても無駄。
逃がさないって言っただろう」
再び唇を塞ごうとすると避けるように顔を背けられた。
中島さんの素振りにショックを受けて。好きと言ったのは嘘だったのかと訊けば。
「……だって……課長はきっと別れてくれない。
このままだったら主任と付き合えない……だから……」
彼女の心は不安で押し潰されそうになっているんだと感じた。
「たとえ課長が許さなくても……もう返すつもりはないから……いいかげん覚悟を決めて素直に抱かれろ」