彼女の恋~小指の赤い糸~





シャワーを済ませて着替えて、さっぱりした。
バスルームを出て主任が待っている部屋に戻ると。
主任は不機嫌なままの顔をこっちに向けて来た。



さっきの事を怒っているんだろうか?


「主任、さっきの事」


「訊きたい事があるんだけど?」


低い声が私の言葉を遮った。



「さっき……マンションで課長からのメールを見て脅えていたよな?」


ズシンっと身体に重荷がのし掛かったような気がした。


「俺達の事がバレるかもしれないからってだけで……あんなには、ならないと思う」



じっと、こっちを見る眼に誤魔化しは効かない、そう思った。


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