彼女の恋~小指の赤い糸~



相変わらず中島の携帯は繋がらない。


アパートに行くつもりで支度をしていると中島からの電話でやっと声が聞けると耳に充てた途端に頭の中が真っ白になった。



嘘だろう?
何で……中島の携帯から、あいつの声が聞こえる?


いや、何で?なんて考えるまでもないか。


恐れていたことが現実になってしまった。
ニューヨークに行ってからは、いない間に二人がどうにかなるんじゃないかと、ずっと恐れていた。

それでも、わずかな望みは持って、やっと帰って来れたと思ったらこれか……。


諸田と中島に対して腹の底から沸き上がるような怒りが湧いて来て、思いっきり壁を殴った。


「クソッ!!
……」


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