彼女の恋~小指の赤い糸~
「課長、コーヒー飲みます?」
「いや、いい……」
「まぁ、三人で仲良く談笑って訳にはいかないですよね……」
主任の言葉を聞いた途端、課長は鋭い視線で主任を睨んで来た。
「長い間ほっといた課長が悪いんじゃないですか?
俺なら……ニューヨークに行く事になったって他のヤツに盗られるようなヘマはしない」
何でさっきから挑発するような事ばかり……。
「……人の女に手を出したくせに、偉そうに説教かっ?
ふざけんな!!
中島は俺の女だ。
絶対に別れないからな」
「別にふざけてはないですよ。
ところで紗季は課長に怯えているようだけど、理由に心辺りは?」
「怯えてる?……中島が……?」
なっ……止めてっ。課長に聞かないで……。