彼女の恋~小指の赤い糸~




「「「おめでとうございます」」」


「「ありがとう」」


千夏は後輩たちのお祝いの言葉に嬉しそうに笑顔を見せた。
私も、直ぐ後にお祝いの言葉を二人に言った。


「今日は、おめでとうございます!」


「紗季さん……ありがとう」


笑顔で言おうって、そう思って来た。
私、ちゃんと笑えてたかな?



「紗季さぁ~ん、今日は来てくれて嬉しいです。うっ……本当に嬉しいです」


千夏は泣き出してしまった。


「ちょっと、やだ泣かないでよ~」


焦って声を掛ければ余計に泣き出してしまい困っていると。

「しょうがねぇなぁ。そんなに泣くと化粧が崩れるぞ」


「ううっ、だって……」


「中島さん、今日は来てくれてありがとう。
手のかかる後輩だろうけど、これからも千夏の事を頼むよ」


「えっ……」


東條君は笑顔で私に言葉を掛けてきた。


東條君には、嫌われても仕方ない事ばかりしたのに笑顔で接してくれる事に戸惑ってしまった。



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