この愛に抱かれて
すると診療所の待合室にいた人たちがゾロゾロ部屋まできた。


「先生、もう大丈夫なのか?」

診療所の常連客らしき男が先生に話しかけた。


「ああ、何ともなさそうだ」


「良かったなぁ」


すると今度は警察の制服を着た人が響子に

「今夜はどうする?」と聞いた。


「あ、この人は駐在所の人です」

看護婦が説明をした。


すると、そばにいた和服姿の女性が、

「今夜はうちで預かりますよ。ねぇ先生、構いませんよね?」と言った。


「うむ。構わんよ」


「いやー、それは助かる。はなむらなら安心だ。じゃ、そういうことで」

そう言うと、警官はそそくさと診療所を後にした。
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