ストーカーから始まりました!




次の日




「あれ?あれ・・・?な、無い!!」




朝早くに学校に来て一人、読書タイムをしようとしていると昨日机の中に入れて置いた本が見つからない。


ガサガサと鞄の中も探すが見つからない。




「鞄の中にも入っていないし・・・私の命と同じくらいの大切な本はどこに行ったの!?」




朝から一人でギャーギャーと騒いでいると教室の後ろのドアが開いた。




「お探しの物はこれかな?」

「大事なものは忘れないで持っておくほうがいいんじゃねぇの?」




声と人の気配で振り向くと私の本を持った男子生徒が二人いた。



だが、私の視線は本へとまっすぐに向けられていて・・・。




「私の本~~~~~!!ごめんね、昨日忘れちゃって!
もう、忘れないから許してぇぇぇ!!」




知らない男子から本を奪って勢いよく謝る。


勿論、本に対してだ。





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