僕と君と時々サッカー
「でもね、爽馬くんって女の子の応援とか凄く多くて。
今日も他校の女の子がたくさんさわいでて
凄い不安になっちゃったんだ。」
そういう彼女に
俺は自分のユニフォームを脱いで
彼女にわたした。
「椎名さんがこれから1番の応援してくれる人になって欲しい。
俺の支えになってくれるのは椎名さんだけ。
恋愛不器用の俺がどれだけ想ってきたかわかる?
ずっと椎名さんだけ。信じて欲しい。」
そう言うと
彼女ば目に涙を浮かべありがとう。と呟いた。
そして俺のユニフォームを受け取った。
「俺、大学にはいかないの。
高校卒業したらプロのサッカー選手になる。
もう決まってるんだ。
言わなくてごめんね。
きっとたくさん迷惑をかけてしまうかもしれない。
寂しい思いもさせてしまうかもしれないね。
だけどプロになってからも1番近くで応援して欲しい」
ずっと言えなかったことを言えた。
サッカー選手の彼女だなんて
きっと嫌な思いするに違いない。
だから俺は言えなかった。
しかし彼女はそれを受け入れてくれ
俺を抱きしめこう言った。
「応援してる。一緒に頑張ろう。」
彼女からの突然のハグと言葉に涙が出そうになった。
幸せってこういうことなのか
俺は幸せすぎる。
そう思った瞬間だった。