私の天然彼氏
落ち着け自分!


赤くなっているはずの頬をペチペチ叩いた。


「あ…あさひちゃん、そんなに叩いたらダメだよ?」


理央先輩は私の両手を掴み上げた。


「ん?ほら、あかくなっちゃってるじゃん。」


両手を掴んだまま私の顔を覗き込んでくる。


おわぁ!


ち、近いっす!理央先輩!


少しでも離れようと顔を背けていたその時。


「…何してるの?」


私にはいつも以上に低く聞こえた。


悠の声。

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