可愛くない彼女,


それでも思いは伝わらなくて




よけいに悪循環になって



伝えようとするたび

胸が苦しくなった。






教室ではつねに1人で

もちろん

毎日1人。



話す内容もなければ

話す人すらいなかった。






恭夜の隣がうまってると苦しくなって


恭夜の隣があいてると




どこかで信じてた。





─あたしは好きだよ






その一言が


あの日から




伝えられなくなった。
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