さみしがりやのホットミルク
『き、杞夕さぁん、お嫁さんってなんですか~』
頼りなく聞こえてきたそんな声に、ぴたりと、俺の一切の動作が停止する。
そして勢いよく、パソコンのディスプレイへ再び目を向けると。
「……佳柄……っ!?」
なんとその中には、縛られたままながらも上半身を起こし、困っているような照れているような表情でこちらを見ている、佳柄の姿。
思わず立ち上がってパソコンを掴み取ると、さらに佳柄は、なんともいえない表情になる。
『杞夕さん、話が違いますよ~。あたしはただオミくんに、あたしのことなかったことにしないでって言って欲しかったんですよう』
「だってねぇ佳柄ちゃん、私だって早く孫の顔見たいのよねぇ」
「え、えっ?!」
俺はますます混乱して、目の前の母さんと画面の中の佳柄の顔を、交互に見た。
……佳柄の言う『キユさん』というのは、母さんの名前で。
なぜかこのふたりは、なんだか親しげにお互いを名前で呼び合っていて……。
ええっと、これは、つまり……。
頼りなく聞こえてきたそんな声に、ぴたりと、俺の一切の動作が停止する。
そして勢いよく、パソコンのディスプレイへ再び目を向けると。
「……佳柄……っ!?」
なんとその中には、縛られたままながらも上半身を起こし、困っているような照れているような表情でこちらを見ている、佳柄の姿。
思わず立ち上がってパソコンを掴み取ると、さらに佳柄は、なんともいえない表情になる。
『杞夕さん、話が違いますよ~。あたしはただオミくんに、あたしのことなかったことにしないでって言って欲しかったんですよう』
「だってねぇ佳柄ちゃん、私だって早く孫の顔見たいのよねぇ」
「え、えっ?!」
俺はますます混乱して、目の前の母さんと画面の中の佳柄の顔を、交互に見た。
……佳柄の言う『キユさん』というのは、母さんの名前で。
なぜかこのふたりは、なんだか親しげにお互いを名前で呼び合っていて……。
ええっと、これは、つまり……。